先日の鹿児島県屋久島での避難について思うこと。
先日は屋久島の山中で避難するということが起こりましたが、
その報道を見ていろいろと感じる事がありました。
まず一つは、自然を甘く見てたんじゃないかなと思います。
今までの大雨でもこのくらいの雨は、台風じゃなかったら大丈夫
というようなところがあったんじゃないかなと思います。
自然は人間の思うようには動いてはくれません。
そもそも人間の想いとは全く関係ありません。
二つ目は人間が欲にかられると見失ってしまうということですね。
屋久島の縄文杉は世界遺産芋登録されたぐらい見るべき価値のある
ものですから、多くの人が訪れられます。
また、簡単に行けない土地でもあるので、“ 何日もかけてやっと辿り
着いた ” 、“ 休みもとって ” となると登山開始の時点で雨脚もさほど
でなく、警報も出ていないとなればどうしても行きたくなるのが、
人の常です。
がそこで、想像力を働かせないと、今回は幸い遭難という被害は
おきませんでしたけど、いつ遭難にあっても不思議ではありません。
そして三つ目。
これが一番強く思うことですが、ガイドさんの姿勢、考え方ですね。
あるガイドさんにインタビューしていた中で、「大雨警報も出ていな
かったので、その時点で中止するという選択肢は持てなかった」という
発言がありました。
それを聞いて「えぇっ、責任転嫁してんのか!」と正直感じました。
ガイドであれば先々の事を想定して、最悪のことも踏まえて判断すべき
じゃないのかなと。
人の命を預かっているのですから。
お客さんの要望と出発時の雨の降り方、更には大雨警報が出ていなかった
というようなことから、出発を決行されたようですがもう少し慎重な判
断があっても良かったのではないかと思います。
これからは、山登り経験者だからガイドになれるというのだけでなく
天気予報士の資格を義務付けるとかそういうことがいるんじゃないかな
と思います。
登山の経験にプラスして、今後の天気の移ろいもある程度は読める能力を
兼ね備えていて、気象庁の予報や警報プラスガイド自身の読みで最終的に
決行するか否かを決める、というプロセスを踏む必要がありそうです。
今回のようなことは、100回に一回、或いは千回に一回しか起きない
かもしれないですが、“ 危ない橋は渡らない ” というのが基本じゃないかな
と思っています。
いずれれにしても、いい教訓にしていかないといけないなと思いましたね。