セレモニーの見せ方がアメリカってうまいよね。
昨日深夜、っていうか日付が変わってすぐ、イチロー選手の引退会見が
行われました。
私はリアルタイムで見た訳ではありませんし試合も見ていませんけども、
今朝のネットニュースで知りました。
もう20日のメジャー開幕第1戦で引退しそうな雰囲気はありましたので、
さほどビックリはしませんでしたけども、やっぱり引退する時がきたか、
という感じしたね。
イチロー選手の凄さについて改めて言うのはここでは控えますが、
素晴らしい野球人生だったと思います。
それとは別に私が感心したというのは、なんかアメリカって見せ方・
盛りあげ方がうまいなぁ~と思いましたよ。
あくまでネットニュースで知った範囲でのことですけど、8回裏の時に
一度ライトの守備につき、それから選手交代が告げられてイチロー選手が
ダッグアウトに戻ってきたとありました。
試合が終わった後にグラウンド一周するのとは違って、真剣勝負の中、
ちょっとした瞬間を割き、レジェンドを讃える、というのは実に心憎い
演出だなと感じました。
試合当日には薄々引退するかもしれない、というような空気があった
ところでの、あの演出ですから、なんか一服の清涼剤みたいな時間でしたね。
あるものはそこでユニフォーム姿を目に焼き付け、
あるものはスタンディング・オベーションで敬意を表す。
またそれをイチロー選手自信にも味わっていただく。
思えばこの試合のために、去年の会長付特別補佐という役割が与えられて
たんだと実感しました。
こんなスタイルは、日本では絶対あり得ませんし、イチロー選手ならではの
セレモニーだったような気がします。
敬意をしめす人それぞれに合わせてセレモニーを用意するアメリカ。
セレモニーをきっちり用意して、そこに敬意をしめす人をはめ込む日本。
ものすごく大きな違いを感じましたね。