プロとアマとは「紙一重」に見えるとしても、決定的な違いが。「紙一重」の大きな差が分かるのが、陶芸の実力があるということ。
私は作陶はしていませんが、陶芸の窯元巡りとか
展覧会見学は好きで時々出掛けています。
知り合いの中には陶芸をされている方々が多く
いらっしゃって、陶芸談議に花を咲かせているのですが
先日ちょっとイラつくことがありました。
そもそもは「窯元巡りができる陶芸家さんを教えて」
という話だったんですけど、その理由に “ イラッ ” と
させられたんです。
というのは「作陶する上での見本にするだけだから。」
とか、私が “ プロの作品を同じように真似しても、
なかなか難しいですよ。 ” と伝えても、「うちの
グループには上手な人が何人もいるから」と
話されたからですね。
私はその時、見本にするだけだったら何も買わずに
写真だけ撮って帰るつもりなのかな、とか月1回の
公民館の陶芸クラブでそんなに上手になれるものなの、
と思ってしまったんです。
プロの陶芸家さんの技術は、作品を見ただけで簡単に
再現できるものではないと私は思っています。
仮に、似たような感じのものができたとしても、
それは「似て非なる」ものです。
そういう些細な、「紙一重」の違いが分からない
ところが、まさにプロじゃない、アマたる所以
ですよね。
また陶芸家さんは作品を作って、それを販売して
生計を立てていますから、陶芸をされる人の見本
として写真に撮られることを生業としていません。
今回の場合、作品は買わずに写真だけ撮って帰るのか
どうかは知りませんが、どうしたって陶芸家さんへの
リスペクトは足らないように思いますね。
今回のことを踏まえると、陶芸家さんのご迷惑に
なってはいけないので、陶芸家さんの情報を教える
のは止めておいた方が賢明かなと思っています。
それに、もしも実力があったとしても謙虚な姿勢でいる
ことは大事だと思いますし、昔から「能ある鷹は爪隠す」
と云われたりもしていますから。
最低限の敬意は示さないとね。